サウンドまんぼう。

ポータブルオーディオのこととか。あと自論。

Nothing ear(2)を試す。

先日e☆イヤホン秋葉原に試聴に行った際、JBLのスケルトTWSの脇に展示されていた。珍しい形状とデザインに惹かれ、半ばネタだろうと聴いてみた。
すると、しばらく聞き入ってしまうほど音が鮮明なのだ。

試聴の時はユーロビートや昭和期のドラマのサントラを聴いていたのだが、走り出したくなるほど楽しい。高音のチェック用にしているジャズのハイハット音も、よく響いて聴こえる。
これは持ち帰らなければと思い、買って帰宅した。
今回紹介するのは、こちらのTWSだ。

Nothing ear(2)

jp.nothing.tech

※注:この先は同梱物の紹介になります。開封の楽しみを残されたい方は

2.本体

まで飛ばしてお読みください。

1.パッケージと同梱物

製品パンフレットに記載があるのだが、環境に配慮したパッケージと製品のようだ。
外装はシンプルになっており、ひもを引いて開封する。パッケージを残したい方は下の写真のように途中で止めないと再利用不可なので注意されたい。

ここまで開ければ、中身を引き抜くことが出来る。

製品に特徴的なドット文字だが、マニュアルにも用いられている(中の文章は通常フォント)。こういった統一感はうれしい。

2.本体

展示品を見つけたときも感じたが、とてもスタイリッシュで小型の形状だ。
ZIPPOライターで比較してみた。

そしてケースにもドット文字が使用されている。

小型のケースに収まっているのだから、当然イヤホンも小さい。
ケース同様スケルトンチックで、ツボを突かれている方も多いだろう。

ケースへの収納も工夫されていて、イヤホンの側面にあるマークと収納位置が同じになっている。これは地味に使いやすかった。

付属充電ケーブルはUSB-TypeCが両側である。大体片側がTypeAの場合が多いが本製品の場合は別である。注意されたい。

3.使用感

ear(2)は音もいいが、装着感も良かった。普段イヤホンを使用するときはSサイズのイヤーピースを使うことが多い。本製品も付属のSサイズで耳につけたところ、ぴったりと耳にはまったのだ。手で触ってもぶれないし、顔を動かしてもびくともしない。個人的に相性がいいのか、ここまで装着感が良いのは珍しい。

イヤホンのコントロールはボタン操作となっているが、筆者的にはセンサーに近いものと思う。タッチしただけでは反応しないが、押すとクリック感があるためだ。この操作は慣れないと不便かもしれない。

ノイズキャンセリングと外音取り込み機能もあり、切り替えが可能だ。だがこの切り替え音が厄介で、「人の吐息のような音」なのだ。初めて鳴った時はマイクから自分の息を拾ったのかとびっくりしてしまった。これらの機能をよく使われる方は気になると思うので、試聴で試してほしい。

4.専用アプリNothing X

専用アプリも用意されている。
マニュアルに記載のQRコードからダウンロードできるとあるが、筆者のスマホでは読み取れなかった。私はアンドロイドなので、GooglePlayからアプリを検索しダウンロードした。『nothing』でOKだ。

このアプリで、コントロールボタンの操作割り当て、イコライザー設定、ファームウェアのダウンロード等ができる。

高級なTWSで最近出てきた、個人の耳に合わせて音を調整する機能、本機では「パーソナルサウンドプロファイル」が搭載されている。これは周波数音を測定(健康診断の張力検査のようなもの)し調整するものだ。
筆者の結果だと、シンバルの高音がブーストされる感じの結果になった。音量を上げなくてもユーザーの好みに合わせた音にするものらしいので、私が欲しい帯域がブーストされたようで面白い。マルチポイントに対応しているので、プロファイルON、OFFを容易に切り替え音の変化を実感できる。

5.総括

さて、本機に対して高評価な点が多いがオーディオは千差万別。皆様と同じ評価とは限らないが参考になれば幸いである。
ハマる人には間違いなくハマる。機能面でいえば高くはないと思っている。
カブトムシと戦えるTWS*1、いかがだろうか?

 

2023.04.05 編集

*1:Nothing日本ホームページで動画あり